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CGの描画(レンダリング)

 『コンピュータグラフィックス』略して『CG』ですが、CGと聞いてまず思い浮かぶのはどのような物でしょうか?広い意味ではフォトショップなどで作成した静止画のタイトルやバックグラウンドもCGに入りますが、今回は3Dアニメーションと言うことで話を進めます。

 下の映像は e frontier社『Shade』というCGソフトのサンプルデータを使って映像にしたものです。物体の形状を作ることを『モデリング』と言い、それを映像として描く事を『レンダリング』と言います。さらに動きを付けることを『アニメーション』と言います。
 そして、『レンダリング』の方法は大きく分けて2つあります。下の映像のうち左が『スキャンライン』、右が『レイトレーシング』と言う方法です。
 違いは一目瞭然ですね。左のスキャンラインはノッペリして臨場感に欠けていますが、右のレイトレーシングはかなり写真に近い質感を持っています。データの作り方や、レンダリング方法の微調整によっては写真とほとんど変わらないものになるでしょう。

スキャンライン レイトレーシング
違いを分かって貰うため差が大きくなるようにしてあります。

下の写真で比較するとわかりやすいと思いますが、左に比べて右はステンレスの質感が出ており、光の反射が表現されています。
 かなり簡単な言い方ですが『レイトレーシング』は光の反射や屈折を表現することができ、リアリティのある画像を作ることができるのです。

レンダリング方法の比較
スキャンライン レイトレーシング
表面に模様を貼り付ける
影をつける
光の反射 ×
光の屈折 ×
設定 簡単 複雑
レンダリング時間 短い 長い

 スキャンラインと比べてどのくらい長くなるかと言うと、光の反射や屈折は何回まで行うかによっても変わります。およそですが、反射や屈折、その他の設定を行うとレイトレーシングは数倍から数十倍、設定によっては100倍以上時間がかかる場合もあります。
 逆に言えば、レイトレーシングほどの質感にこだわらなければスキャンラインで充分な場合も多いはずです。必ずしもレイトレーシングが必要ではないでしょう。コンピュータの能力はいくら速くても速すぎることはありません。いつかレイトレーシングもリアルタイムになるかも・・・・。

     
スキャンラインで作成したロゴです 『カシミール3D』と言うフリーソフトです
余談ですがこの画像のスピードを計算したところマッハ60くらいでした(笑)
そんな速度で飛んだら燃え尽きる・・・




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