サイトのTOPへ

『オンライン編集』と『オフライン編集』

 
オフライン編集』と言うと『
VTRを1対1で直接接続して
エフェクトを使わない編集
』だと思っている人いますか?
ベータカムやDVCAMなどでディレクターの方が
オンライン編集室に編集したテープを持ち込み
オフラインでつないだテープがあるので、これを使って編集します。」
という話を良く聞きます。

しかし、実はこれは正しくありません
なぜかと言うと『オンライン編集』の意味が違います。
スイッチャーで合成』したり、『エフェクトをかける』ことが
『オンライン編集』ではないからです

 工場などの製品を造るベルトコンベアを思い浮かべてください。



この上で部品が組み立てられて行き
生産ラインに乗っている状態』それが『オンライン』なのです。
編集の場合は、『
編集した物をそのまま使うことになる(加工はok)』物は
全て
『オンライン編集』です。 

逆に、タイムコードを画面に入れて
データだけを作るため
にVHSやノンリニアで編集をして 
後でその
データを元に再び編集をやり直す時、
その元となった
データ取得の編集『オフライン編集』と言います。
生産ラインとは別に行っているからです。



     ●テープの種類や編集方法を問わず 
  
    編集した物を再び編集に使ってできあがる場合はオンライン編集

     ●テープの種類を問わず 編集した物はデータを取得するため、
      または、
試写だけのために使用する場合『オフライン編集』

VHSではなく、ベータカムやデジタルベータカムを使った場合でも
テープの種類やシステムの大小ではなく、用途によって変わるのです






余談ですがCMでは D2VTRで試写用を編集して D1VTRで完成用を作っていたようですが。最近では比較的ランクの低いノンリニア編集(例えば『スモーク』)で試写用を編集して、クライアントにOKを貰うと、ランクの高いノンリニア編集(例えば『インフェルノ』)でもう一度編集を行うと言うことで、同じような形は行われているらしいです。
・・・贅沢ですよね(笑)

※注:現在習慣として 1対1で編集した物を『オフライン編集』と呼んでいる中にいる方はそういう環境内で使用している限り問題はないので、反対する気はありません。ただ、知識として『本当ははこういう事なんだ』と思って読んでください。




直線上に配置